2022/07/21

2段階認証でGoogleアカウントのセキュリティを高めよう

4)ユーザーの2段階認証の登録状況を確認する

管理者は、管理下のユーザーが2段階認証の登録をしているかどうかを、Google管理コンソールから確認することが可能です。

◆操作方法◆

1.管理者アカウントで管理コンソールにログインし
左側メニューから[セキュリティ]⇒[認証]⇒[2段階認証プロセス]を開きます。

2.2段階認証の利用強制設定をする組織を左側から選択し、
[ユーザーが 2 段階認証プロセスを有効にできるようにする]が有効なことを確認します。

3.[適用]を[今すぐ強制]か[指定日以降に強制]に設定します。
[指定日以降に強制]とした場合は、日付も指定します。

4.以上で設定は2段階認証の強制設定は完了です。

[指定日以降に強制]とした場合、2段階認証が未登録のユーザーでGoogleアカウントにログインすると、以下のような2段階認証の登録を促す画面が表示されます。

※現時点で、Chromebookでは以下のような登録を促す画面が表示されません。詳細は本コラムのFAQ[質問2]を参照ください。

ユーザーが2段階認証の登録しないうちに、2段階認証の利用が強制されると、以下のようにGoogleアカウントにログインができなくなります。

※Chromebook環境では2段階認証未登録でもログインが可能な場合があります。詳細は本コラムのFAQ[質問1]を参照ください。

※2段階認証未登録によりログインできないユーザーが発生した場合は、例外グループ機能を利用することにより対処可能です。詳細は本コラムのFAQ[質問3]を参照ください。

FAQ

[質問1]

Chromebookで2段階認証せずともログインできてしまいました。

[回答1]

Googleの2段階認証は、Googleアカウントでオンラインログインする際に行われます。
Chromebookの場合、端末への初回ログイン時はオンライン認証となりますが、2回目以降は端末にユーザープロファイルが存在していることから、オフライン認証でログインします。そのため、2段階認証無しでChromebookにログインできてしまうことがあります。
これはすなわち、ユーザーがChromebookに初回ログインした後に、Google管理コンソールで2段階認証の強制をしても、Chromebookからユーザープロファイルが削除されない限りは2段階認証未登録のままログインが出来てしまうということです。Chromebook環境で2段階認証を導入する際は、この点にご注意ください。

なお、設定により毎回オンライン認証にさせることも可能です。
※[デバイスの設定]⇒[ログイン画面]を「ユーザー名と写真を表示しない」に変更
https://support.google.com/chrome/a/answer/1375678


[質問2]

Google管理コンソールで2段階認証を[指定日以降に強制]に設定し、2段階認証未登録のユーザーでChromebookにログインしても、2段階認証の登録を促す画面が表示されません。

[回答2]

Chromebookの仕様になります。
Windows PCなどで2段階認証未登録のユーザーがGoogleアカウントにログインした場合、以下のような画面が表示されますが、Chromebookでは2段階認証の登録を促す画面は表示されません。


[質問3]

例として、以下の教員用組織に対して、2段階認証の利用を強制するようにGoogle管理コンソールで設定した場合、ユーザーBのみ2段階認証の利用を強制しないといった異なる設定を適用させることは出来ますか。

[回答3]

例外グループ機能を使用することで対応可能です。

1.Google Workspaceで2段階認証例外設定用のグループを作成します。

2.作成したグループに異なる設定を適用させたいユーザーを所属させます。

※グループの作成等については、下記のGoogleヘルプページを参照ください。
https://support.google.com/a/answer/9400082?hl=ja

3.Google管理コンソールで2段階認証の設定ページを開きます。
例外グループの設定をする組織部門を選択し、手順1で作成したグループを検索して指定します。

4.グループを指定したら、右側で例外グループの2段階認証の設定をしてください。
これにより、同一組織に所属しているユーザーに対し、異なる2段階認証設定を適用させることが可能となります。

 


[質問4]

2段階認証の利用を強制している組織に、新しいユーザーを作成したい場合どうすればよいですか。

[質問4]

Google管理コンソールの2段階認証の設定ページにて、「新しいユーザーの登録期間」を指定してください。
この設定をすることで、2段階認証を登録していない新規ユーザーでも、IDとパスワードのみでログインが行えます。
「新しいユーザーの登録期間」で指定した期間までに、2段階認証の登録をするようにしてください。

まとめ

万が一、ID・パスワードが流出した場合に備えて、事前に2段階認証を設定することはとても重要です。

この機会に、ご利用中のGoogle Workspaceで2段階認証の設定がどうなっているのかを確認してみてはいかがでしょうか。

その他、Google Workspaceの設定でお悩みの方は、お気軽に三谷商事までご相談ください。

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