作業効率アップ!iPadのマルチタスク機能「Split View」「Slide Over」の使い方

公開日:2023/08/17
最終更新日:2023/08/17

iPadでもPCのように複数のアプリを同時に利用できることをご存知でしょうか?

iPadの便利機能の一つである「Split View(スプリットビュー)」や「Slide Over(スライドオーバー)」を駆使することで、例えば、Safariで調べものをしながらKeynoteで資料を作成するといった操作が並行して行えるようになります。

今回のコラムでは、「Split View」や「Slide Over」の基本的な使い方について解説していきます。

【機能1】Split View(スプリットビュー)

Split Viewは、iPadの画面を2つに分割して複数のAppを同時に操作することができる機能です。

以下の例のように、KeynoteとSafariといった異なるAppはもちろん、同じAppを2つのウィンドウに分けて表示させることも可能です。

◆Split ViewでAppを開く

それでは、Split Viewで2つのアプリを表示をさせてみましょう。

まず1つ目のアプリ(例:Keynote)を起動します。

起動したアプリの画面上部に表示された[…]ボタンを押し、[Split View] をタップします。

1つ目に表示していたアプリ(Keynote)が左端に移動し、ホーム画面が表示されます。

2つ目に開きたいアプリ(例:Safari)を起動すると、iPadの画面が2つに分割され、KeynoteとSafariを並行して利用することが可能です。

◆画面の分割サイズを変更する

Split Viewで分割された2画面は、中央の分割線を左右にドラッグすることでサイズを調整することができます。

メインで使用するアプリの画面を大きくするなど、必要に応じてサイズを調整してみましょう。

◆Split Viewで開くAppを変更する

もし、Split Viewで開いているアプリの一方を別のアプリに変更したい時も、簡単にアプリの変更が可能です。

その場合は、変更したいアプリの[…]ボタンから下方向にスワイプしてください。

スワイプしたアプリが閉じ、もう一方のアプリが端に寄った状態でホーム画面が表示されます。
あとは、代わりとなるアプリを起動してあげるだけで、Split Viewで開くアプリを変更することができます。

【機能2】Slide Over(スライドオーバー)

Slide Overは、以下のようにApp上に小さなウィンドウ(Slide Overウインドウ)で他のAppを表示させることのできる機能です。

◆Slide OverでAppを開く

それでは、Slide Overで2つのアプリを起動してみましょう。

まず1つ目のアプリ(例:Keynote)を起動します。

起動したアプリ画面上部の[…]ボタンを押し、[Slide Over]をタップします。

1つ目に表示していたアプリ(Keynote)が右端に移動し、ホーム画面が表示されます。

2つ目に開きたいアプリ(例:Safari)を起動すると、2つ目に起動したアプリ(Safari)の画面上に1つ目に起動したアプリ(Keynote)がSlide Overウインドウで表示されます。

◆Slide Overウインドウを移動する

Slide Overウインドウは必要に応じて、左右に移動させたり一時的に非表示にさせたりすることが可能です。

Slide Overウインドウを移動する際は、[…]ボタンから反対方向にドラッグするだけで、ウィンドウを左右に移動させられます。

また、作業途中で一時的にSlide Overウインドウを非表示にしたい場合は、Slide Overウインドウ下部から上にスワイプするだけで、画面を一時的に非表示にすることが出来ます。
再度表示したい場合は、画面の端から中央に向かってスワイプすることで、Slide Overウインドウが再び表示されます。

◆Slide Overウインドウのアプリを切り替える

Slide Overウインドウで開くアプリを別のアプリに変更したい場合は、Dock(ドック)から該当のアプリをドラッグすると簡単に切り替えることが出来ます。

Slide Overウインドウ下部を軽く横にスワイプすることで、切り替え前のアプリを再表示させることも可能です。

【応用】Split ViewとSlide Overを組み合わせてみよう

Split ViewとSlide Overは対応しているモデル※1 の場合、2つ組み合わせて使用することも可能です。
これにより、最大3つのアプリを一度に開けるようになります。

まず、Split Viewで2つのアプリを開いた後、iPad画面下部から上方向に軽くスワイプしてDock(ドック)を表示させてください。

Dock内からSlide Overで開くアプリを探し、Split Viewの分割線めがけてアプリをドラッグします。

すると、以下の例のようにSplit Viewで2つのアプリ、Slide Overで1つのアプリが起動し、合計で3つのアプリを並行して利用できるようになります。

※1 対応モデルについては、下記URLを参照ください。
https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/aside/ipad338e85e7/16.0/ipados/16.0

まとめ

iPadのマルチタスク機能であるSplit ViewやSlide Overを使えば、画面を切り替えることなくアプリAの情報をアプリBにコピー&ペースト(コピペ)して貼り付けられたりと、作業効率のアップも見込めます。

マスターすればiPadがより便利になるため、本コラムの内容を参考にSplit ViewやSlide Overを活用してみてはいかがでしょうか。

iPadやMDMなどでお悩みのある方は、三谷商事までお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

本コラムに関するお問い合わせはこちらからよろしくお願いいたします。

教育機関での【iPad管理】に関する資料を公開しています。

~ 教育機関におけるiPadの管理 ご紹介資料 ~

資料の内容

○iPadの管理方法
○iPadの管理でできること
○Apple Configurator 2による管理
○MDM + ADE による管理
○コンテンツキャッシュ

~ Apple School Manager 入門書 ~

資料の内容

〇ASMとは
〇ASMの開設
〇Appとブック
〇Managed Apple IDの管理
〇クラスの管理
○デバイスの管理

Back Number

管理対象Apple IDと確認コード② ~電話番号のリセット・追加・削除方法

管理対象Apple IDと確認コード② ~電話番号のリセット・追加・削除方法

管理者やマネージャ、講師、職員といった生徒以外の役割の管理対象Apple IDでは、確認コードによる追加の認証が必須となっています。 これらの役割のアカウントでは、確認コードはあらかじめ設定した電話番号宛に送られてきますが、

管理対象Apple IDと確認コード① ~役割による発行方法の違いなど

管理対象Apple IDと確認コード① ~役割による発行方法の違いなど

本コラムでは、管理対象Apple IDと確認コードについて解説していきます。 確認コードとは? まずはじめに、「確認コード」とは何かというと、管理対象Apple IDのパスワードとは別に生成される6桁の動的な数

【Google Workspace運用術】特定ログの発生時にアラートとして通知させる方法

【Google Workspace運用術】特定ログの発生時にアラートとして通知させる方法

前回のコラムでは、ユーザーがGoogle ドライブ上で行った操作をGoogle管理コンソールのログ画面から確認する方法について取り上げました。 この他にも、Google管理コンソールには、あらかじめ設定した条件に合っ