インターネット上には児童生徒向けにプログラミングやタイピングなどが学べるWebサイトが数多く公開されています。
それらを授業で活用する際は、あらかじめ各自の学習用端末にサイトへのショートカットを登録(ブックマーク)しておくと、簡単にアクセスできるようになるためおすすめです。
今回のコラムではGoogle管理コンソールの機能を使って、管理下のChromebook環境にブックマークを一括で設定する方法を解説していきます。
Chrmebookの主要なブックマーク方法
まずChromebookで特定のサイトをブックマークする手段として、主に以下の3つの方法が考えられます。
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①Chromeブラウザのブックマークバーに追加する
②ランチャーにWebページへのショートカットを追加する
③シェルフにWebページへのショートカットを追加する
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それでは、Google管理コンソールで管理下のChromebookにブックマークを配布する方法を順に確認していきましょう。
①ブックマークバーにブックマークを追加する
初めに、ブラウザのブックマークバーに任意のブックマークを追加する方法についてです。
「ブックマークバー」とは、ブラウザのアドレスバーの下などに表示される領域のことで、ここによく使うサイトを登録しておけば、ブックマークバー上のアイコンをクリックするだけでサイトにアクセスできるようになります。
Google管理コンソールでブックマークバーの設定を制御するには、[ユーザーとブラウザの設定]の[管理対象ブックマーク]を利用します。
◆設定方法◆
1.管理者アカウントでGoogle管理コンソールにログインします。
https://admin.google.com
2.[デバイス] ⇒ [Chrome] ⇒ [設定]をクリックします。
3.設定を適用したいユーザーが所属する組織を選択します。
4.[ユーザーとブラウザの設定]にて、管理対象ブックマークの編集画面を開きます。
・カテゴリ名:ユーザー エクスペリエンス
・設定名:管理対象のブックマーク
5.[+]ボタン ⇒ [ブックマーク]をクリックします。
6.[ブックマーク名]と[ブックマークのURL]を入力し、[追加]をクリックします。
7.[保存]をクリックします。
以上で設定は完了です。
上記設定を適用した組織配下に所属するユーザーでChromebookにログインすると、Chromeブラウザのブックマークバーに指定のWebサイトが表示されるようになります。
なお、この方法で追加したブックマーク上で右クリックしても[削除]ボタンがグレーアウトしており、ユーザーがブックマークを不用意に消去できないようになっています。
②ランチャーにショートカットを追加する
続いて、ランチャーにWebページのショートカットを登録する方法を見ていきましょう。
「ランチャー」とは、一般的にChromebookの左下にある丸いボタンから開くことのできる画面を指します。
ランチャーには端末にインストールされているアプリや拡張機能のアイコンが一覧で表示されるほか、任意のWebページへのショートカットアイコンも追加することが可能です。
ランチャーにWebページのショートカットを追加するには、Google管理コンソールの[アプリと拡張機能]を使って設定してきます。
◆設定方法◆
1.管理者アカウントでGoogle管理コンソールにログインします。
https://admin.google.com
2.[デバイス] ⇒ [Chrome] ⇒ [アプリと拡張機能] ⇒ [ユーザーとブラウザ]をクリックします。
3.ブックマークの配布対象を指定します。
ここでは例として設定対象のユーザーが所属する組織を選択します。
4.[+]ボタン ⇒ [URL で追加]をクリックします。
5.[URL]欄に任意のURLを入力し、保存します。
6.指定のWebページが登録されます。
[インストールポリシー]が[自動インストール]になっていることを確認してください。
以上で設定は完了です。
設定を適用した組織配下に所属するユーザーでChromebookにログインすると、ランチャー画面にWebページへのショートカットアイコンが追加され、アイコンをクリックすることで指定のサイトにアクセスが可能です。
また、通常Chromebookにインストールされたアプリはアイコン上で右クリックすることでアンインストールができますが、[アプリと拡張機能]で自動インストールされたものについてはユーザーは削除できず、右クリックしてもアンインストールボタンが表示されないようになっています。
③シェルフにショートカットを追加する
最後に、シェルフにWebページのショートカットを追加する方法を確認していきます。
「シェルフ」とは、Chromebookの画面下や左右に表示される領域のことです。
シェルフにはランチャー内の特定のアプリや拡張機能などを固定しておくことが可能で、よく使うサイトへのショートカットはランチャーに加えてシェルフにも登録しておくことにより、さらに便利にサイトへアクセスできるようになります。
シェルフへの固定設定は前述のランチャーと同様に、Google管理コンソールの[アプリと拡張機能]から行います。
◆設定方法◆
1.前述の「②ランチャーにショートカットを追加する」の手順を参考に、[URL を追加]から任意のWebサイトを追加しておきます。
2.シェルフに固定したいWebサイトの[インストールポリシー]を[自動インストールしてChromeOS タスクバーに固定する]を変更し、設定を保存します。
以上で設定は完了です。
設定が適用されたユーザーでChromebookにログインすると、指定のWebページへのショートカットアイコンがシェルフに固定されており、アイコンをクリックすることでサイトにアクセスできます。
なお、[アプリと拡張機能]を使ってアイコンをシェルフに固定した場合、ユーザーはシェルフからアイコンを削除することができず、アイコン上で右クリックしても固定を解除するボタンは表示されません。
まとめ
以上、Google管理コンソールを使って、Chromebookにブックマークの設定を配布する3つの方法をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
もちろん利用者自身でも個別にブックマークを追加したりすることは可能です。
しかし、Google管理コンソールで一元管理することにより、新規ユーザーでChromebookにログインした場合でも、必要なブックマークが事前に登録された状態で利用開始できるといったメリットがあります。
現在組織でChromebookを運用されている管理者様は、是非この機会にご利用の環境のブックマーク設定を見直してみてはいかがでしょうか。
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