MDMでデバイスの紛失モードを有効にする
それでは、実際にMDMで管理下のiPadを紛失モードに変更する手順を見ていきましょう。
ここではMDMにJamf Proを使用した場合を例にしてご説明していきたいと思います。
1.Jamf Proにログインし、[デバイス]⇒[インベントリ検索]から対象デバイスの管理画面を開きます。
2.[管理]⇒[管理コマンド]にて、[紛失モードを有効にする]をクリックします。
3.ロック画面に表示するメッセージなどを入力し、[紛失モードを有効にする]をクリックしてください。
※[常に紛失モードを実行]
⇒有効にすると、Jamf Proでのみ紛失モードを無効にすることができます。
※[紛失モードサウンド]
⇒有効にすると、紛失したデバイスから音が流れます。
4.以上で指定のデバイスが紛失モードに設定されました。
これ以降、管理者がMDMで紛失モードを無効にするまで、デバイスのロックを解除することが出来なくなります。
MDMでデバイスの位置情報を確認する
つづいて、紛失モードにしたiPadの位置情報を調べる方法をご紹介します。
1.Jamf Proにログインし、[デバイス]⇒[インベントリ検索]から対象デバイスの管理画面を開きます。
2.[インベントリ]⇒[セキュリティ]にて、[おおよその位置]に表示された座標をクリックします。
3.地図上にデバイスの所在地がマークされた状態で表示されます。
MDMでデバイスの紛失モードを無効にする
無事にiPadが見つかったら、MDMで紛失モードを解除しましょう。
1.Jamf Proにログインし、[デバイス]⇒[インベントリ検索]から対象デバイスの管理画面を開きます。
2.[管理]⇒[管理コマンド]にて、[紛失モードを無効にする]をクリックします。
3.以上で紛失モードが無効化されました。
対象iPadのロック画面のメッセージが変わり、ユーザーがiPadを利用できるようになります。
まとめ
iPadには様々なデータが含まれています。
もしもiPadを紛失してしまった場合は、直ちに紛失モードを有効にしてデバイスをロックし、第三者が使用できないようにしましょう。
また、AppleのADE(Automated Device Enrollment)を活用すれば、万が一iPadが初期化されてしまったとしても、初期アクティベーション時に自動的にMDMに再登録されます。
この機能により、悪意あるユーザーがiPadを初期化しても自由に使うことは出来ず、管理者はMDM経由で再度紛失モードを有効化させることも可能になります。
本コラムでは例としてMDMにJamf Proを使用しましたが、他のMDM製品でも同様に紛失モードにすることが出来ます。
iPadがなくなってしまった時に慌てないためにも、この機会にご利用のMDM製品で紛失モードにする手順を確認してみてはいかがでしょうか。
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