2022/10/31

【iPadデータ移行術】卒業に備えてiCloudのデータをバックアップしよう

管理対象Apple IDが消えてしまうと…

学校でiPadをご利用になる場合、児童生徒一人ひとりに管理対象Apple IDを提供していることが多いかと思います。

管理対象Apple IDを発行することで、AppleのオンラインストレージサービスであるiCloudストレージが利用できるようになります。
また、教育機関向けの管理対象Apple IDのiCloudは上限が200GBまでとなっており、そこに作成した課題などを保存している方もいらっしゃることでしょう。

しかし、卒業などのタイミングで学校が管理対象Apple IDを削除するとなってしまうと、今までiCloudに保存したデータにこの先アクセスできなくなってしまいます。

以前のiPad管理下における必須作業のコラムに続き、今回は卒業時のiPadデータ移行術についてお届けしたいと思います。

iCloudのデータを移行するには?

削除予定の管理対象Apple IDに保存されたデータを卒業後も継続して利用するには、アカウント削除前に卒業生がiCloud上のデータをバックアップする作業が必要になってきます。

iCloudのデータをバックアップするには、主に以下の2つのパターンがあります。

1)iCloud.comからダウンロードする

2)iPad内にデータを移動する

それでは、順番に操作方法を見ていきましょう。

1)iCloud.comからダウンロードする

まずはじめに、iCloud.comからダウンロードする方法です。
オンラインストレージサービスであるiCloudにデータを保存すると、iCloud.com経由でその他のデバイス(Windows PCなど)からでもデータを確認することが可能になります。

◆操作例◆

1.Webブラウザを起動し、下記URLにアクセスします。
https://www.icloud.com/

2.管理対象Apple IDとパスワードを入力します。

3.確認コードを入力します。

※確認コードはApple School Managerから発行が可能です。

4.iCloud.comにログインしたら、[iCloud Drive]をクリックします。

5.現在iCloud上に保存されているデータが表示されます。
残したいデータを選択し、画面上部の[ダウンロード]ボタンをクリックします。

6.手順05で指定したデータがPCにダウンロードされます。

これで管理対象Apple IDが削除されたとしても、iCloudから事前にダウンロードしていたデータを卒業生は保持することができます。
あとは必要に応じて、個人のApple IDのiCloudやその他のオンラインストレージサービスに保存するなどしてください。

【次ページ】 2)iPad内にデータを移動する

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