Authenticatorアプリを利用したSSO(シングルサインオン)
iPadの自動入力は、利用しているサービスの数だけ、利用者にて手動で登録する必要があります。
通常、学校で利用されるサービスは、IT管理者にてアカウントを発行しているため、管理者の負担も、利用しているサービスの数 × 利用者数となってしまいます。
そういった利用者や、管理者の負担は、Azure ADといったアカウント連携が可能なサービスを利用することで、
- 利用者が覚えるアカウントとパスワードの数を減らす
- 管理者がアカウント管理するサービスの数を減らす
ことが可能です。
ただし、アカウント連携のみですと、ことiPadにおいては、各アプリごとにアカウント情報を入力する手間を省くことができません。※入力するアカウント情報は同一
Authenticatorアプリを利用すれば、事前にAuthenticatorアプリに登録した認証情報を利用し、各アプリに認証情報を入力せずにサインインが可能になります。
次章では、例としてAzure ADにてアカウント連携されたサービスに、Microsoft Authenticatorを利用してサインインするシーンを紹介します。
Microsoft AuthenticatorによるSSO利用シーン
まず、管理者にてMDMなどを利用し、Microsoft AuthenticatorとSSO機能拡張設定を配布します。
利用者は、Microsoft AuthenticatorにAzure ADのアカウントを登録します。
アプリのサインイン時に[Microsoftアカウント]をタップします。製品により表示は異なります。Microsoft Authenticatorに登録したアカウントをタップすることで利用が可能になります。
Webアプリについては、Safariを利用することで同じようにSSOが可能です。
注意点
iPadの自動入力やAuthenticatorによるSSOなど、利用者にとってはサインイン情報の手間を省くことができる反面、利用しているデバイスを第三者に盗まれるなどした場合は、利用サービスの個人情報がすべて抜き取られてしまいます。
iPadのパスコードを利用するなど、最低限「デバイスを利用するための個人認証」は備えるべきでしょう。
まとめ
今回のコラムでは教育現場におけるiPadのパスワード管理について紹介しました。
iPadの利便性の向上、アカウント管理の負荷軽減など、一人一台普及による課題をお抱えの管理者様、まずは三谷商事にご相談ください。
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