MacでiPadを操作!! 〜Sidecarとユニバーサルコントロールの実力〜

公開日:2022/07/04
最終更新日:2022/11/04

iPadとMacの親和性って?

 - Air Dropでデータをやりとり
 - iCloudでデータを共有
 - フォトストリームで撮影した写真を即共有
 - Handoffで作業中のデータを別デバイスに引き継ぎ
これまでもApple デバイス間での作業を快適にするために様々な機能が実装されてきました。
そしてついに Macで直接iPadを操作する機能が追加されました。
その名も

「ユニバーサルコントロール」

本コラムでは、MacとiPadをドッキングする機能
 - Sidecar
 - ユニバーサルコントロール
に関して、具体的な手順と合わせて紹介します。

Sidecarとは

MacとiPadを接続して利用する機能の代表として「Sidecar」があります。
Sidecarは、

「iPadをMacの拡張ディスプレイとして利用する」

機能です。
Sidecarを利用することで、iPadの操作性をMacで活かすことが可能です。

Sidecarの利用条件

Sidecarを利用するには以下の要件を満たす必要があります。

Mac)

・macOS Catalina(10.15) 以降
・以下条件を満たすデバイス
 - MacBook Pro (2016 年以降に発売されたモデル)
 - MacBook (2016 年以降に発売されたモデル)
 - MacBook Air (2018 年以降に発売されたモデル)
 - iMac (2017 年以降に発売されたモデル) または iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015)
 - iMac Pro
 - Mac mini (2018 年以降に発売されたモデル)
 - Mac Pro (2019 年に発売されたモデル)
 - Mac Studio

iPad)

・iPadOS 13 以降
・以下条件を満たすデバイス
 - iPad Pro (すべてのモデル)
 - iPad (第 6 世代) 以降
 - iPad mini (第 5 世代) 以降
 - iPad Air (第 3 世代) 以降

その他)

・2ファクタ認証Apple ID (管理対象Apple IDでは利用できません)

Sidecarの準備

Sidecarを利用するための準備をします。

まず始めに、Mac / iPadで同一のApple IDでiCloudにサインインします。

Mac)システム環境設定 -> Apple IDにサインイン

iPad)設定 -> iPadにサインイン

iPadとMacをUSBで接続します。※ワイヤレスでも利用可能です。
接続時にiPad側で接続を[信頼]する必要があります。

接続が完了したら、Macのシステム環境設定 -> ディスプレイを開き
[ディスプレイを追加]から[ミラーリングまたは拡張:接続したiPad名]を選択します。

[ディスプレイ設定]を開き、拡張ディスプレイかミラーリングかを選択します。

以上で、設定は完了です。

Sidecarを利用する

設定が完了すると、拡張ディスプレイとして利用が可能になります。

よく使うショートカットをiPadの画面に追加することも可能です。

Apple Pencilと組み合わせる事で、メモなどの描写可能なアプリに手書きでの入力も可能になります。
なおApple Pencilを利用の際はiPadとの互換性に注意してください。※1

※1 Apple Pencilの互換性
https://support.apple.com/ja-jp/HT211029

ユニバーサルコントロールとは

ユニバーサルコントロールとは、

「iPadをMacのキーボードやトラックパッドで操作ができる」

「iPadとMacのデータをドラッグアンドドロップで行き来できる」

機能です。

これまでの
 - iPadのデータをAir Dropを利用して受け取り、Macで編集して送り返す
 - iPad用にキーボードを購入する
といった負担を一新できます。

ユニバーサルコントロールの利用条件

ユニバーサルコントロールを利用するには以下の要件を満たす必要があります。

Mac)

・macOS Monterey (12.4) 以降
・以下条件を満たすデバイス
 - MacBook (2016 年以降に発売されたモデル)
 - MacBook Pro (2016 年以降に発売されたモデル)
 - MacBook Air (2018 年以降に発売されたモデル)
 - Mac mini (2018 年以降に発売されたモデル)
 - iMac (2017 年以降に発売されたモデル) または iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2015)
 - iMac Pro
 - Mac Pro (2019 年以降に発売されたモデル)
 - Mac Studio

iPad)

・iPadOS 15.4 以降
・以下条件を満たすデバイス
 - iPad Pro (すべてのモデル)
 - iPad (第 6 世代) 以降
 - iPad mini (第 5 世代) 以降
 - iPad Air (第 3 世代) 以降

その他)

・2ファクタ認証Apple ID (管理対象Apple IDでは利用できません)
・Bluetooth、Wi-Fi、Handoff を有効
・各デバイスを 10 メートル (30 フィート) 以内に配置

ユニバーサルコントロールの準備

ユニバーサルコントロールを利用するための準備をします。

Sidecar同様、Mac / iPad同一のApple IDでiCloudにサインインします。

接続が完了したら、Macのシステム環境設定 -> ディスプレイを開き
[ディスプレイを追加]から[キーボードとマウスをリンク:接続したiPad名]を選択します。

以上で、設定は完了です。

ユニバーサルコントロールを利用する

設定が完了すると、ポインタがMacとiPadを行き来できます。

写真やKeynoteなどのデータをドラッグアンドドロップで直接コピーができます。

iPadのアプリにMacのキーボードを利用して入力することも可能です。

まとめ

今回のコラムではMacとiPadのドッキング機能として、Sidecarとユニバーサルコントロールの機能について紹介しました。
Mac端末でファイル編集、iPadでプレゼンテーション といったApple製品の親和性をより向上できる機能が加わり、創造性が高まるのではないでしょうか。

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