2022年7月から、Google Workspace for Educationで新しいストレージポリシーが施行されることをご存知でしょうか?
今回のコラムでは、その新しいストレージポリシーが適用された後の影響や、組織のストレージ運用に役立つポリシーなどをご紹介していきます。
新しいストレージポリシーとは?
従来、学校や大学といった教育機関では、無制限でストレージが使用できました。
しかし、2022年7月に新しいストレージポリシーが適用されると、利用可能なストレージプールに上限が設けられるようになってしまいます。
使用できる保存容量はエディションごとに異なっており、無償のエディションである Google Workspace for Education Fundamentals の場合、組織全体で100TBのストレージ領域が用意されます。
エディション | 使用可能な保存容量 |
Education Fundamentals | 100TB |
Education Standard | 100TB |
Teaching and Learning Update | 100TB + (教職員ライセンス数 × 100GB) |
Education Plus | 100TB + (ライセンス数× 20GB) |
なお、アクティブユーザーが20,000人を超える場合、自動的に追加ストレージが無料で提供されます。
保存容量にカウントされるデータとは?
では、具体的にどのようなデータが存在していると、ストレージを使用しているとみなされてしまうのでしょうか。
以下の表は、保存容量としてカウントされてしまうデータのまとめになります。
Google ドライブ | ・ドライブ内のファイル(PDF、画像、動画、Meetの録画など) ・Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォームなどで 作成、編集したファイル ※2022年5月2日以降に作成、編集されたファイルが対象 ・共有ドライブ内のコンテンツ ※1ファイルが複数のフォルダにある場合、保存容量にカウントされる のは1回のみ |
Gmail | ・メール ・添付ファイル ※[迷惑メール]フォルダや[ゴミ箱]フォルダのデータを含む |
Google フォト | ・元の画質、高画質、エクスプレス画質の写真と動画 ※2021年6月1日以前に、高画質、エクスプレス画質でバックアップ された写真と動画を除く |
※参考:ドライブ ストレージに関するよくある質問(管理者向け)
https://support.google.com/a/answer/9214707?hl=ja&ref_topic=1727149
ストレージ使用量を確認する
現在、組織内でどれくらいの保存領域が使用されているのかは、Google管理コンソールから簡単に確認することが可能です。
◆操作手順◆
(1)特権管理者アカウントで、Google管理コンソールにログインします。
https://admin.google.com/
(2)左側のメニューから、[ストレージ]をクリックします。
(3)ストレージの管理画面が表示されます。
以下、ストレージの総使用量などの確認が可能です。
・組織全体のストレージ総使用量
・使用データの内訳(ドライブ、Gmail、フォト)
・ストレージ使用量の多いユーザーリスト
・ストレージ使用量の多い共有ドライブリスト
