2022/06/13

Googleの新しいストレージポリシーに備えよう!100TB制限に対するストレージ運用方法

2022年7月から、Google Workspace for Educationで新しいストレージポリシーが施行されることをご存知でしょうか?

今回のコラムでは、その新しいストレージポリシーが適用された後の影響や、組織のストレージ運用に役立つポリシーなどをご紹介していきます。

新しいストレージポリシーとは?

従来、学校や大学といった教育機関では、無制限でストレージが使用できました。

しかし、2022年7月に新しいストレージポリシーが適用されると、利用可能なストレージプールに上限が設けられるようになってしまいます。

使用できる保存容量はエディションごとに異なっており、無償のエディションである Google Workspace for Education Fundamentals の場合、組織全体で100TBのストレージ領域が用意されます。

エディション使用可能な保存容量
Education Fundamentals100TB
Education Standard100TB
Teaching and Learning Update100TB + (教職員ライセンス数 × 100GB)
Education Plus100TB + (ライセンス数× 20GB)

なお、アクティブユーザーが20,000人を超える場合、自動的に追加ストレージが無料で提供されます。

保存容量にカウントされるデータとは?

では、具体的にどのようなデータが存在していると、ストレージを使用しているとみなされてしまうのでしょうか。

以下の表は、保存容量としてカウントされてしまうデータのまとめになります。

Google ドライブ・ドライブ内のファイル(PDF、画像、動画、Meetの録画など)

・Googleドキュメント、スプレッドシート、スライド、フォームなどで
作成、編集したファイル
※2022年5月2日以降に作成、編集されたファイルが対象

・共有ドライブ内のコンテンツ
※1ファイルが複数のフォルダにある場合、保存容量にカウントされる
のは1回のみ
Gmail・メール

・添付ファイル

※[迷惑メール]フォルダや[ゴミ箱]フォルダのデータを含む
Google フォト・元の画質、高画質、エクスプレス画質の写真と動画

※2021年6月1日以前に、高画質、エクスプレス画質でバックアップ
された写真と動画を除く

※参考:ドライブ ストレージに関するよくある質問(管理者向け)
https://support.google.com/a/answer/9214707?hl=ja&ref_topic=1727149

ストレージ使用量を確認する

現在、組織内でどれくらいの保存領域が使用されているのかは、Google管理コンソールから簡単に確認することが可能です。

◆操作手順◆

(1)特権管理者アカウントで、Google管理コンソールにログインします。
https://admin.google.com/

(2)左側のメニューから、[ストレージ]をクリックします。

(3)ストレージの管理画面が表示されます。
以下、ストレージの総使用量などの確認が可能です。

・組織全体のストレージ総使用量
・使用データの内訳(ドライブ、Gmail、フォト)
・ストレージ使用量の多いユーザーリスト
・ストレージ使用量の多い共有ドライブリスト

【次ページ】 限られたストレージの空き容量を増やすには?

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