ADE管理あきらめるのはまだはやい!?
前回、Mac端末のAutomated Device Enrollment(以下ADE)による管理についての記事を掲載しました。
https://www.mitani-edu.jp/column/084/
Macでゼロタッチデプロイが可能になる仕組みですが、対象は
・MacがADE対応済みで調達されていること
が条件になります。
すでにMacを調達してしまっている方、ADE対応の調達ができない方必見です。
Apple Configurator for iPhone(以下AC for iPhone)
を利用すれば、ADE未対応のMacをご自身でASM/ABM※1に登録し、ADEの機能を利用できるようになります。
今回はAC for iPhoneを利用したMacのASM登録機能について紹介します。
※1 以降ASMのみで記述します。特に説明がなければ、ASM = ASM/ABM となります。MacのASM手動登録の利用条件
MacをASMに手動登録するには以下の条件を満たす必要があります。
・iOS 15以降を搭載しているiPhone
・ASM上でデバイス登録マネージャと同等以上の権限を持つアカウント
・macOS 12.0.1以上を搭載し、初期化されているMacコンピュータ
・Appleシリコン または T2セキュリティチップを搭載しているMacコンピュータ
AC for iPhoneの環境を準備する
利用条件が整ったら、iPhoneにAC for iPhoneを設定しましょう。
AC for iPhoneは App Store からインストールします。
もちろん無料です。
![](/wp-content/uploads/2022/03/Mac_AC_01.png)
AC for iPhoneを起動すると、Apple IDでのサインインを求められます。
事前に準備したASMのアカウントでサインインします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/Mac_AC_02.png)
これでAC for iPhoneの準備は完了です。
MacをASMに登録してみよう
では、実際にMacをASMに登録してみましょう。
ちなみに登録するMacは指定された方法でネットワークに接続する必要があります。※2
今回はEthernetが接続されたMacを登録してみます。
1.対象のMacを起動します。
2.地域の選択画面で、AC for iPhoneで地球儀マークをスキャンします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/Mac_AC_03.png)
3.Macの画面が、ASMの登録画面に切り替わります。真ん中のイメージをAC for iPhone でスキャンします。
![](/wp-content/uploads/2022/03/Mac_AC_04-1024x764.png)
4.ASMへの登録が完了します。
![](/wp-content/uploads/2022/03/Mac_AC_05-1024x743.png)
5.ASM上の「割り当て履歴」でも登録の確認ができます。
![](/wp-content/uploads/2022/03/05-1024x1014.png)
6.以降はADE対応端末と同じ設定でMDMの管理が可能になります。
※2 https://support.apple.com/ja-jp/guide/apple-configurator/welcome/ios[はじめに]項参照
注意点
ASMに手動登録したMacは登録から30日間はMDMから離脱することができてしまいます。
離脱を抑止されたい方は、登録日30日以降からのご利用をお勧めします。
まとめ
今回のコラムではAC for iPhoneによるMacのASM登録について紹介しました。
登録については、手動でも可能となりましたが、やはりADE端末として調達するに越したことはありません。
ADE端末での調達方法やMac管理でお困りの管理者様、まずは三谷商事にご相談ください。
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