Apple「クラスルーム」のクラスの作成方法について

公開日:2022/01/15
最終更新日:2022/08/10

「クラスルーム」とは

「クラスルーム」とは、Apple純正の無償で利用できる授業支援アプリケーションです。
アプリ内でのみ監視が可能なサードパーティ製の授業支援アプリケーションとは異なり、「クラスルーム」は生徒が操作している画面の監視ができます。

「クラスルーム」には3種類のクラス作成方法があり、組織の要件やニーズによって利用するクラスを選択することができます。

今回のコラムでは、
 1)Apple School Managerで同期されるクラス
 2)MDMから同期されるクラス
 3)教師が作成する管理対象外クラス

上記3種類のクラスの作成方法をご紹介いたします。

「クラスルーム」の詳細については下記のページをご参照ください。

・iPadを使った教育の生産性と効率性を高める「Apple Classroom」の主な機能
https://www.mitani-edu.jp/column/043/

1)Apple School Managerで同期されるクラス

Apple School Managerで同期されるクラスとは、Apple School Managerで作成したクラスを同期して「クラスルーム」に表示させます。

各iPad上で、iCloudに管理対象Apple IDでサインインすることで利用が可能になります。

教師はiPadのiCloudに管理対象Apple IDでサインインすると「クラスルーム」にApple School Managerで作成したクラスが表示されます。

詳細については下記のページを参照ください。

・「クラスルーム」で、管理対象Apple IDで新しいクラスを設定する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/classroom/apd78b08f84c/ipados

2)MDMから同期されるクラス

MDMから同期されるクラスとは、MDMを利用して「クラスルーム」にクラスを設定します。

MDMで教育用プロファイルをiPadに適用することで、利用が可能になります。

各iPad上で、iCloudに管理対象Apple IDでサインインする必要なく利用が可能です。

ASMとMDMでクラス情報を同期し、MDMから教育プロファイルを適用することで利用可能になります。
製品によっては、MDM上で独自のクラスを作成して利用することも可能です。

3)教師が作成する管理対象外クラス

教師が作成する管理対象外クラスとは、Apple School Manager、MDMを利用せずに「クラスルーム」上で教師がクラスを作成することができます。
管理対象Apple IDは必要としません。

詳細については下記のページを参照ください。

・「クラスルーム」で管理対象外の対面クラスを設定する
https://support.apple.com/ja-jp/guide/classroom/cla540cff601/ipados

クラスルームの比較

ここまで、クラスの作成方法を紹介してきました。
それぞれのクラスの作成方法について比較していきましょう。

作成方法1)ASMで同期されるクラス2)MDMから同期されるクラス3)教師が作成する管理対象外クラス
ASM必須任意(MDM製品によっては必須)不要
MDM任意必須不要
管理対象
AppleIDへの
サインイン
必須不要不要
監理対象任意必須不要

 

1)Apple School Managerで同期されるクラス

iCloudへのサインインが必要となりますが、MDMで管理がされていないiPad、監理対象でないiPadなどBYOD下での利用に適しています。
また、リモート学習の機能が利用できるため、インターネットに接続されていれば、ロケーションを問わず児童生徒のアシストが可能になります。

2)MDMから同期されるクラス

iCloudへのサインインが不要なため、現場の負担なく利用することが可能です。
iPadが管理対象である必要があります。

3)教師が作成する管理対象外クラス

Apple School manager、MDMが不要で利用することが可能です。
教員自身でクラスの作成が可能のため、管理者の負担を強いることなく利用することが可能です。

まとめ

ここまで、クラスの作成方法についてご紹介してきました。
組織でクラスを作成するための最適な方法を決定するために、是非参考にしてみてはいかがでしょうか。

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