2021/02/01

有害サイトなどから生徒・教員を守る。WEBフィルターとは

学校でパソコンを使用する際、業務や授業に関係ないサイトの閲覧に制限をかける機能が「WEBフィルタリング」で、そのために必要なソフトを「WEBフィルター」といいます。
WEBフィルターは特に教育現場においては、有害サイトから生徒を守るために重要なサービスです。教育のIT化にともなって重要性が高まっているWEBフィルターについてまとめました。

WEBフィルターとは

前述のとおり、WEBフィルターとは生徒が閲覧するには不適切なインターネット上のWEBサイトのアクセスを制限して、使用者が見られないようにするソフトなどのことです。教育現場では以下のようなカテゴリのWEBサイトがフィルター規制の対象になることが多いです。

■フィルタリング対象(例)
・不法行為
・中傷、過激
・アダルト
・金融
・ゲーム
・ギャンブル
・動画配信サイト
・喫煙、飲酒などの成人向けコンテンツ
・一部宗教

これらのサイトの閲覧を制限することで、適切な教育を実施しやすくなります。また、ウイルス感染を目的としたサイトもブロックできるので、情報漏洩などのセキュリティ対策の役割を担っています。

WEBフィルターの種類

WEBフィルターは各社から提供されています。またそれぞれ、サイトの閲覧を制限する方法が異なることがあります。ここでは、代表的な「ホワイトリスト方式」、「ブラックリスト方式」、「カテゴリフィルタリング方式」の3つのフィルターについて解説します。

ホワイトリスト方式

あらかじめ閲覧できるWebサイトをリストアップし、それ以外のサイトをブロックする方式を「ホワイトリスト方式」といいます。
限られたサイトしか閲覧できないので、非常に強力なブロックになる一方、授業でインターネットを介した調査や資料収集が難しくなることが大きなデメリットといえるでしょう。

ブラックリスト方式

ホワイトリスト方式とは反対に、あらかじめ「閲覧できないサイト」をリストアップして登録することで、それらのサイトをブロックする方式を「ブラックリスト方式」といいます。
ホワイトリスト方式とは異なり、幅広いサイトの閲覧も可能です。ただし、都度、ブラックリスト方式にサイトを加えるのは非常に手間が大きく、新しいサイトや検索順位の変動などでリストアップできていない有害サイトが生徒の目に入る可能性もゼロではありません。そのため、利用する際は教員・IT担当者の負担やフィルタリングの効果を発揮できるように運用しなければなりません。

カテゴリフィルタリング方式

前述した「フィルタリング対象」のように、あらかじめWEBフィルターを提供する企業がWEBサイトをカテゴライズしたデータベースをもとに、管理者が閲覧の許可、不許可を設定する方法です。
フィルター対象のサイトは自動的に更新されるので、管理者の負担は大幅に軽減できますし、授業でも十分活用できる範囲で制限することも可能です。また、カテゴライズされないなど、カテゴリフィルタリング方式だけでは対応できないサイトもあります。その際は、ホワイトリスト方式、もしくはブラックリスト方式のいずれかを併用することでよりフィルタリングの精度向上につながります。

WEBフィルターを導入するメリット

WEBフィルターを導入することで得られるメリットについて、おさらいしましょう。

1つは授業に関係ないサイトを排除することで、生徒が集中しやすい環境を構築することです。これは教員にも該当し、業務に支障をきたすサイトをブロックすればより集中しやすく、効率的に業務を臨めるようになるでしょう。

2つ目はセキュリティ対策です。学校が最も注意すべきトラブルの1つである「情報漏洩」につながるマルウェアなどの外部からの攻撃はもちろん、不注意や悪意による流出といった内部からのリスクにも備えることができます。

シャドーIT対策にも有効なWEBフィルタリングソフト

最後に、実際に多くの教育機関が導入しているWEBフィルタリングソフト「i-FILTER」を例に具体的な機能をピックアップして紹介します。「i-FILTER」はクラウド化したアプリなどにも対応。前述したカテゴリ単位のフィルタリングよりも精度の高いWebサービス単位での制御が可能な業界トップクラスのWEBフィルタリングソフトです。

■i-FILTERの主な機能
・SSL通信デコード
・URLフィルタリング
・脅威サイトブロック
・Webキャッシュ
・Web利用状況の可視化

※出典:三谷商事株式会社「Webフィルタリングソフト 「i-FILTER」
 https://si.mitani-corp.co.jp/solution/security/web_i-filter.html

WEBフィルターは機能と信頼性で選択しよう

WEBフィルターを正しく運用し続けるためには、あらかじめツールの機能と実績を把握して、各学校に合ったものを導入する必要があります。普段の運用にしっかりと情報を落とし込んで、課題解決などにつながるWEBフィルターを導入しましょう。

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