2020/10/21

Chromebookの価格と推奨スペック。GIGAスクール構想において魅力的な理由とは

Chromebook、Windows、iPad……。教育現場のIT化を促進する「GIGAスクール構想」に対応する際、全校生徒や教員が利用する端末選びはとても重要です。機能や使い勝手など比較するポイントはたくさんありますが、そのなかでも端末の「価格」を重視するケースは少なくありません。そこでGoogle社が提供するChromebookの価格と推奨スペックなどをまとめました。ぜひ、導入する際に活用してください。

Chromebookとは

Chromebookは、Google社が提供するOS「Chrome OS」を搭載したパソコンやタブレットなどの端末のことです。Mac OSのように対応している端末が「Macのみ」ではなく、ChromebookはレノボやNECなどの各メーカーから選ぶことが可能です。

また、GIGAスクール構想では国公立の学校は最大4.5万円、私立の学校は購入価格の半額(上限4.5万円)の補助金が支給されます。そのため、範囲内でより現場に適した端末の購入もしくはリースを検討するケースが多いです。ただ、価格だけでは現場にマッチした端末を選ぶことは困難です。まずは基準となる仕様を把握することが重要です。

文部科学省が推奨するChromebookのスペックと価格

2019年12月に文部科学省が発表した「GIGAスクール構想の実現パッケージ」では、学習用端末の標準仕様が提示されています。Google Chrome OS(Chromebook)に関するスペックについて以下で確認してください。

■Google Chrome OSの仕様例
・OS:Google Chrome OS
・CPU:Intel Celeron 同等以上
 ※2016年8月以降に製品化されたもの
・ストレージ:32GB
・メモリ:4GB
・画面:9~14インチ
・その他条件:タッチパネル対応、バッテリー容量8時間以上、LTE通信可など

上記のスペックはアメリカで、300ドル程度で販売されているパソコンを参考にされており、日本の販売価格帯は5万円程度を想定されています。

GIGAスクール構想対応のChromebook機種は6メーカー14機種

価格が4.5万円以下で、GIGAスクール構想に対応したChromebookの端末はどのくらいあるのでしょうか。Google社が公表した「Google GIGA School Package」によると、パソコンメーカーの日本法人を含む6メーカーが計14機種を提供しています(2020年度)。インチ数や折り畳みの可否など、それぞれ形状や機能は異なりますが、いずれも先述した標準仕様は満たしています。

■Chromebookの6メーカー
・acer
・ASUS
・DELL
・HP
・Lenovo
・NEC

■搭載機能・スペック
・次世代教育対応コンバーチブル型
 11.6インチ高耐久性、コンバーチブル型、デュアルカメラ
・教育機関向けコンバーチブル型
 11.6インチ高耐久、コンバーチブル型
・ステップアップ タブレット型
 10.4インチ、キーボードオプション
・教育機関向け クラムシェル型
 11.6インチ高耐久性、クラムシェル型

Chromebookの4つの魅力

Chromebookは教育用パソコンとして世界で4,000万台も利用され、管理に関わる時間が59%削減、他のパソコンと比べた3年間のトータルコストが57%も削減できるなど豊富な実績を誇ります。それ以外にも、教育向けに開発された4つの魅力を紹介します。

Chromebookの魅力1:素早い起動と長持ちバッテリー

Microsoft 365でクラウドサーバー上に情報を保存する際、そのデータをS10秒以内に起動できるので、貴重な授業時間を無駄にしません。また、1回の充電で終日利用できる長時間駆動バッテリーを備えているので課外授業も安心です。

Chromebookの魅力2:安心のセキュリティ環境

最新のChrome OSに自動更新。常に最新のセキュリティ環境を維持します。また、クラウドにデータを保存するため、紛失・盗難などの情報漏洩のリスクを大幅に低減しています

Chromebookの魅力3:共有パソコンとしても便利

どの端末からでも、Googleアカウントでログインするだけで個人設定・拡張機能のすべてが自動的に適用できます。いざというときや、共用パソコンでも活用できます。

Chromebookの魅力4:一元設定・管理が可能

どの端末からでも、Googleアカウントでログインするだけで個人設定・拡張機能管理コンソール「Chrome Education Upgrade」で1台の端末から、同じドメインのすべての端末を遠隔で管理・設定可能。管理業務の負担軽減にもつながります。Chrome Education Upgradeではユーザー設定、公開セッション設定、端末設定、端末管理でき、特別な知識は必要ありません。

このようにChromebookは、クラウド型なのでランニングコストを最低限まで抑え、スペックが低めの端末でも快適に動作します。さらにG Sutieアプリも原則無料で利用でき、従来のパソコンの導入よりも総保有コストを60%以上、可能になりました。

三谷商事の「Chromebook」は税込み3万9,900円から提供

三谷商事では、Chromebook端末のなかでも堅牢性とコストパフォーマンスに優れるLenovo社製の教育機関向けコンバーチブル型端末「レノボ Chromebook 300e」を提供しています。クラウドサービス「G-Suite for Education」や教職員向け研修プログラム「Kickstart Program」、端末管理ツール「Chrome Education Upgrade」も無料で利用できます。

GIGAスクール構想の取り組みを成功させるには、コストや求める機能、授業に有用なアプリケーションが利用できるなど、多方面から導入する端末を検討する必要があります。Chromebookは多様な環境に適応でき、コストパフォーマンスに優れる端末が多いのでぜひ選択肢に加えてください。

三谷商事が提供する【Chromebook オールインワンパッケージ】の詳細はこちら

Chromebook導入のポイントが分かる資料がダウンロードできます。

資料の内容

〇Chromebookとは?
〇推奨アプリケーションのご紹介
 Google Workstation for Education / CEU /
 Classroom 等
〇三谷商事オリジナルサービスのご紹介
 ・導入&保守サービス
 ・CEUサポート
  Google Workspaceサポート
 ・端末障害サポート   等

上記以外も有益な情報を公開しています。

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