【DNSフィルタリングの課題とは?】1人1台端末の運用に“Webフィルタリング”をオススメする理由

公開日:2024/09/20
最終更新日:2024/09/20

GIGAスクール第2期において端末の利活用が進む中、フィルタリングの利用に関するお悩みの声をよく耳にします。今回は、実際の教育委員会の事例をもとに、1人1台端末のインターネット利用において発生する問題とWebフィルタリングを活用した解決方法をご紹介します。

■DNSフィルタリングの課題

国立教育政策研究所が発表した「令和6年度 全国学力・学習状況調査の結果」によると、授業において「ほぼ毎日」ICT端末を使用したとする学校は小学校で69.1%、中学校で67.7%となりました。小・中学校ともに昨年度より約5ポイント増加しており、活用が進んでいることがわかります。こうした中、児童・生徒が1人1台端末を安全に活用するために欠かせないセキュリティ対策の一つがフィルタリングですが、一口に「フィルタリング」といってもその方式はいくつかあります。

ある教育委員会では、『DNSフィルタリング』という方式を導入、運用していました。DNSフィルタリングは、指定したドメイン全体をブロックする仕組みです。ドメイン配下の全てのページへのアクセスを一律で制限する仕組みで、比較的安価に導入できることから、導入している教育委員会、学校も多くあるようです。

しかし、安価に導入できる反面、DNSフィルタリングでは以下のような問題があります。
・夜間のインターネット利用を制限できない
・学習に必要なサイトだけを閲覧許可することができない
・不適切なサイトのみをブロックすることができない など

こうした問題を放置しておくと、保護者の目が届かない時間帯に児童・生徒が不適切なサイトへアクセスするリスクが高まり、ネットいじめやトラブルに巻き込まれるリスクも増加します。また、長時間インターネットを利用することによる健康への悪影響も心配です。

実際にこの教育委員会では、児童・生徒の端末利用について、保護者から「夜中に子どもがYouTubeを視聴するのを止めさせたい」「夜はインターネット利用を制限してほしい」といった要望がありました。一般的なDNSフィルタリング製品ではこうした制限をかけることができないため、アルプス システム インテグレーション株式会社(ALSI)が提供するクラウド型Webフィルタリングサービス「InterSafe GatewayConnection」に切り替えることになりました。

■InterSafe GatewayConnectionとは?

URLごとに高精度のアクセス制御ができるクラウド型Webフィルタリングサービスです。
Windows / iPadOS /Chrome OS / Androidに対応し、場所や端末、ネットワークを問わず全てのWebアクセスを柔軟にコントロールすることができます。DNSフィルタリングはドメイン配下全てのページへのアクセスを一律で制限するフィルタリングサービスであるのに対し、WebフィルタリングはURL単位で制御ができるため、学習に有益な動画チャンネルのみ視聴を許可する、といったように、ニーズに合わせたきめ細かい設定が可能です。

【参考】
ドメイン:Webサイトとそのすべてのページ
URL:ドメイン配下の個々のWebページ

また、スケジュール機能による曜日/時間帯に応じたアクセスポリシーの変更や、学校/学年ごとの柔軟なルール設定もできます。これにより、学校の授業がない休日は学習コンテンツのみ使わせる、といったアクセス制限や、発達段階に応じたポリシー設定により、安全かつ学習を妨げない柔軟なインターネット利用を促進します。

<スケジュール機能>

<学校/学年ごとの柔軟なルール設定>

InterSafe GatewayConnectionと連携する無償のWebアクセスログ分析ツール「InterSafe LogNavigator」を利用することで、Webアクセスログを多様な切り口で可視化・分析することもできます。千曲市教育委員会では、アクセスログの分析にかかる時間が1/3に短縮され、万一インシデントが発生しても即応できる体制を実現しました。

■まとめ

GIGAスクール第2期に入り、1人1台端末の活用ばかりが注目されがちですが、セキュリティ対策を怠った状態でICT教育を推進することには様々なリスクが伴います。

児童・生徒の安全なインターネットアクセス環境を整備し、教職員や保護者が安心できる端末利用を実現するため、Webフィルタリングを上手に活用していきましょう。

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