Mac端末のキッティングの課題とは。教室での導入、管理、運用をスムーズにするツール「M2DeployTools」

公開日:2021/05/19
最終更新日:2022/06/27

教育機関への導入が増えているiMacなどのMac端末ですが、IT担当者の頭を悩ませることが多いのがその導入に必要な「キッティング作業」です。
今回はMac端末のキッティングを巡る課題と解決につながるツール「M2DeployTools」について解説します。今後、Mac端末の導入を検討している教育機関のIT担当者やMac端末の管理に課題を抱えている人はぜひ参考にしてください。

キッティングとは

キッティングとは、パソコンなどのIT機器を、学校や会社に導入、またはIT機器の買い替えをしたときに業務や授業で使える状態にセットアップすることを指します。
手作業でキッティングを行う場合、具体的には以下のようなフローが多いです。

■一般的なキッティングの手順
1.PCの通電と周辺機器の接続
2.BIOSなどのセットアップ
3.初期セットアップ、アカウント設定
4.授業用アプリケーション、セキュリティ対策のセットアップ
5.各種設定の動作を確認
6.管理台帳への登録

1つ1つの作業はそれほど難しくなく、小規模の組織だと手作業でキッティング作業を行うことは珍しくありません。ただ、キッティングしなければならない端末の台数が増えるほど負担が大きくなり、課題も増加します。そのため外注業者に依頼したり、専用のツールを利用したりすることが一般的です。

教育機関におけるキッティングの課題

学校などの教育機関で大量にMacを導入した場合、どのようなキッティングの課題が生じるのでしょうか。
例えばPC教室として利用する場合は、一度に数十台以上のPCを導入することが多く、利用開始日までにキッティングを完了させるためには、限られた人数しかいないIT担当者に非常に大きな負担をお願いするしかありません。
作業をマニュアル化して、一般職員などに任せるケースもありますが、設定ミスによるトラブルが発生することもあります。

その解決方法として、キッティングが完了したマスターPCの設定や環境などを他の端末に複製する「クローニング」の手法が使われていましたが、複製に失敗するケースがあるほか、Appleは公式ページでクローニングを推奨、サポートしていないことを明記しています。

キッティングツール「M2DeployTools」とは

その解決策となる、「プロビジョニング」による端末の導入、管理、運用支援ツールが「M2DeployTools(M2D)」です。
プロビジョニングとはPCを大量展開するための新技術です。設定やアプリケーションなどのインストール情報をパッケージ化して読み込ませることで、自動的にインストール、セットアップできます。ハードウェア固有の情報が含まれないので、機種やバージョンに依存せずキッティング作業を簡略化することができます。

M2DeployToolsは、アプリケーションのインストールやスクリプトの実行などの複数処理を「パッケージ化」して実行するパッケージツールです。
パッケージを作成すれば、あとは対象の端末でインストールするだけ。再起動後にプロビジョニングが実行され、あらかじめ設定したタスクが順番に処理されます。 ユーザー操作が必要なアプリについても「手動設定タスク」を利用すれば、明示的に設定を促す処理が行えます。

■そのほかのM2DeployToolsの特長
・Macに障害が発生して再セットアップしなければならない際も、パッケージをインストールするだけで設定が完了。Macの操作に慣れていない担当者でも対応が可能。
・コンピューター設定、IPアドレス設定など、端末個別の設定についても一括設定が可能なので管理者の負担が軽減する。

ツールの利用でMac端末のキッティングを効率化

大量の端末を導入した際には避けられないキッティングの課題とそれを解決するためのツール「M2DeployTools」について解説しました。
M2DeployToolsはApple製品の取り扱いでは25年以上の実績を持つ三谷商事が独自開発・提供するパッケージングツールで、大学教室へのMac端末の大量導入や、新入生の端末配布、職員向けに様々な機種を断続的に導入する際の負担軽減に貢献します。
Macの導入・運用管理でお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせください。

 

M2DeployToolsの資料がダウンロードできます。

M2DeployToolsとはいったい何なのか、何ができるのかなど、Macの導入と管理のポイントをまとめた資料がダウンロードできます。

 

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